イルカはいるか

Linux ソフトウェア開発 自作キーボード等についていろいろメモをしておこうと思います

LinuxタブレットPineTab2を使う[有線LANから無線LAN(WiFI)へ]

有線LANから無線LAN(WiFi)へ

タブレットなのに有線LANじゃなきゃ使えないというのは、

あまりにも使い辛いので、無線LAN(WiFI)に対応させようと思います。

 

USB接続のWiFiアダプタを探す

まずはHWから。

Linuxで使えるUSB接続のWiFiアダプタを探してみると

TP-LinkのものやBUFFALOのものが見つかります。

値段とスペックならTP-Linkかもしれないけど、ネットワーク機器で中国製を使うのは

それなりにリスクがあるのでBUFFALOにして、WPA3対応のWI-U2-433DMS/Nを選択しました。

BUFFALOのWiFiアダプタ

つなぐとこんなかんじです。Type-C接続ならもうすこしスマートなんだけどな。。

WiFiアダプタを付けたところ

 

設定する

搭載チップがrtl8821auのようなので、

github.com

こちらから git clone してきて、手順通りに pacmanでdkmsやlinux-headersをインストールしたら使えるようになりました。

pacman 便利だな。。

 

LinuxタブレットPineTab2を使う[非常事態から脱出するためのUSB_to_UART編]

PineTab2でパスワードを忘れた場面から回復したときのメモです。

 

 

はじめに

"導入編"で書いたように、パスワードを忘れて困った事態になりました。

でも安心してください、はいってますよ。

irukahairuka.hatenablog.com

 

手順

付属品のUSB_to_UART基板とUSBケーブルを使い、他のPC等につなぎます。

説明は PineTab2 Wiki UARTアダプタ にあります。

USB_to_UART基板
  1. 電源ボタンから遠い方のUSB-CポートにUSB_to_UART基板をつなぐ
  2. USB_to_UART基板の"DEBUG"と書かれた方を他のPC等につなぐ
  3. "他のPC等"でシリアルターミナル(WindowsならTeraTermとか)を起動して、1500000 bpsに設定する
  4. シリアルターミナルにコンソールが表示されるので何でもできるようになります

コンソールがつながれば、あとはパスワードを変更するのも消すのも何でもできますね。

 

おわりに

最初はUSB_to_UART基板なんて何のために付いてるんだろう?と思ってたんですが、

すぐに必要になってしまいました。

でもこうして剥き出しの基板を使って開発者の気分になれるというのも

PineTab2の良いところですねー。

 

LinuxタブレットPineTab2を使う[導入編]

待ちに待ったPineTab2が届きました!

ということで、使い始めまでをメモしておきます。

 

 

PineTab2とは?

詳細は PINE STOREの説明 や PineTab2のWiki を見てもらうとして…

ARMコアを搭載していてキーボード分離可能なLinuxOSのタブレット型コンピュータ

です。似た製品としてはRISC-V搭載の PineTab-V もあります*1

 

画面は10.1インチなので動画を見たり、プログラミングをしたり、

Kindleの本や雑誌を読むのに使えるかなー、最初からLinuxを動かすのに特化した製品は

珍しくて良いなー、何より安い($159から)、というので購入に至りました。

*2 *3

 

外観と同梱物

PineTab2一式

同梱されていたのは、

  • 本体
  • キーボード兼スタンド
  • USBケーブル(TypeA-typeC)
  • Debug用基板(USB-to-UART)
  • 説明の紙(撮影忘れてました!)

の5つでした。電源長押しで起動した状態はこんなかんじです。

PineTab2 動作中状態


使い始め

起動するとArch Linuxが動いてすぐに使えるようになります。

デフォルトのユーザーはalarmというIDなので、自分が普段使うための

ユーザーIDを作成してから、alarm用のパスワードを変更しておきます。

変更したはいいけど、ぼーっとしていたらしくalarmユーザーの

パスワードを忘れてしまいました!

USB-to-UART基板を使えば解決可能なんですが、それについては次回。。

 

キーボードは意外とクリック感があって使いやすいです。画面も綺麗だし、

タッチパッドの反応も良くて*4、画面タッチも問題ありませんでした。

 

現時点での制限

PineTab2 Wikiの既知の問題点 に書かれていますが、WiFiBluetoothとカメラと

サスペンドが動きません。

ネットにつなぐには、USBテザリングか、USB-LANアダプタか、USB-WiFiアダプタ等を

使うしかありません。

私は手持ちのUSB-LANアダプタを使おうと思い、ダイソーでUSB TypeA-TypeC

変換アダプタを買ってつなげたところ、問題なくネットが使えるようになりました。

ネットを使うために使っているLANアダプタ、USB変換アダプタ

 

まとめ

タブレットWindows/iPad/Android/Kindleなど多くの種類がありますが、

それに飽き足らない人で、Linux環境に慣れている人、または使う意欲がある人で、

PINE64のコミュニティに共感できる人はすぐに買ってしまいましょう!

カメラやWiFiBluetoothはすぐには使えないけどね!*5

 

 

 

*1:PineTab-VはOS開発目的で使ってね、とのことです

*2:実際は円安なのでそれほど安くはなかった

*3:当初はPineNoteが欲しかったんだけど、なかなか一般向け販売が始まらないので、先にPineTab2で鳴れておくのもいいかなというのもありました

*4:クリック可能なのは端だけのようです

*5:技適マークはついてないけどWiFi/Bluetoothのチップは技適を通ってるようです。